オーダーメイドで自分の納得できる着物カジュアルを【Kitano Yoshiko】

interview

Kitano Yoshiko

モード系ファッションのインディーズデザイナーを経て、現在は着物カジュアルブランド“Yoshiko Kitano”のデザイナーとして活動。
映画の衣装や芸能人への衣装提供もおこなっている。

“Yoshiko Kitano”のデザイナーとして活動するKitanoさん。

映画の撮影などにも衣装提供をおこなうなど、活動の幅も広いKitanoさんですが、そんな活躍の秘訣は“フットワークの軽さ”にありました。

今回は、Kitanoさんにブランドを始めたきっかけ活動内容今後挑戦したいことなどをうかがいました。

目次

Yoshiko Kitanoを始めたきっかけ

黒ドレス

——— Yoshiko Kitanoを始めたきっかけを教えてください。

Kitano Yoshikoさん(以下、Kitano):着物カジュアルを始める前は、服飾学校に通ったのち、インディーズデザイナーとしてモード系の洋服を作り、ガンダムの20周年記念で、お台場でファッションショーさせてもらったりもしました。

そのころに、京都のアパレル会社に着物でドレスを数着作ってほしいと頼まれて作ったのですが、それがすごい楽しかったんです。ただその後、ハンドメイド自体は続けていましたが、結婚と出産で30代はデザイナーを休んでいました

それから40代になったときに、息子の友達のお母さんがこれでワンピースを作れないか、と着物を持ってきてくれたんです。

1回やってみると、やっぱり楽しかったです。もうデザイナーに戻るつもりはなかったのですが、戻って始めたのが6年前くらいのことです。

——— 一般的な洋服と着物をリメイクするのにはどのような違いがありましたか?

Kitano:普通の服は、作る際に布の大部分が不要になるため、毎回ゴミ袋いっぱいの布を捨てないとダメでした。

これをすごい私は疑問に感じていました。一方で、着物は穴が開いたり、汚れたりしている箇所をとったりして、服を作ると、もう手のひらに残るぐらいにしか捨てるものが残りませんでした

根本、この無駄なく資源を使うというのが好きですね。

Yoshiko Kitanoってどんなブランド?

オレンジ系ドレス

——— ブランドはお1人でされているのですか?

Kitano:1人でブランドをしています。

20代の頃は、4人くらいでやってたんですけど、今後も1人でやっていくと思います

というのも、1人でしかできないということに気づいたからです。

私の目指す場所が大量生産ではなく、オーダーメイドで1着ずつ作ることなのと、デザインのときは1着1着絵を描くみたいにしておこなっているので、自分でしかやれないのかなと思っています。

ただ、もちろんすごい色んな方に助けてもらっていて、人に恵まれているなとも感じています。

——— オーダーメイドにこだわる理由というのは何かありますか?

Kitano:オーダーメイドにこだわる理由は人に出会うことができるからです。

直接お客様とお会いして作るので、本当にその人のことを想った服を作ることができます

出会った方に幸せな時間を提供できる服をこれからも作りたいです。

大切にしていること

ピンクドレス

——— ブランドを運営する、また活動していくうえで、大切にしていることなどはありますか?

Kitano:自分の納得できる服を作る今いいものを作るというのを大切にしています。

20代のころは、人脈を作ることに必死になり、営業を頑張りすぎた結果、いいものを作ることができていませんでした

なので、今はいいものを作っていれば、あとからついてくると思って作品を作る時間を何よりも大切にしています。

——— レディースアイテムが多いように感じたのですが、メンズアイテムというのはあまり作られていないのですか?

Kitano:もともと、女性の身体のラインがきれいに見せる服が作りたいということがあったので、レディースアイテムが多くなっています。

ちょっと太ってるなど、何かしらコンプレックスを抱えている人も多いと思います。

ラインをきれいに見せる服を作り、着てもらうことで自分に自信を持ってもらいたいです。

もちろん、女性アイテムを引き立たせるという目的もありますが、メンズアイテムも作っています。

着物カジュアルを通して実現したい社会

赤黒ドレス

——— ブランドあるいは着物カジュアルを通して、実現したいことなどはありますか?

Kitano:着物に染みがついたままでも、売ることがあるんですよ。その染みは、女性の顔の染みなどと一緒で、年代を重ねるとできる当たり前のものだと思っています。

今は、染みがつくと、新しいものにしないといけないみたいなのも多いじゃないですか。

その汚れたものとかにも歴史があるのだなと、受け入れられる社会になってほしいなと思います。

今後の展望

モデル黒ドレス着用

——— 今後挑戦してみたいことや予定していることなどはありますか?

Kitano:海外でやっていきたいというのはあります。

レッドカーペットを私の作ったドレスで埋め尽くしたいです。

あとは今後もずっと活動を続けていきたいですね。

——— 海外に着物カジュアルを広めていくうえで、困っていることなどはありますか?

Kitano:今も海外の方に商品を購入していただくこともありますが、海外の方の場合、送金や商品の発送がややこしいです。

それをもう少しスムーズにできるようになると嬉しいです。

まとめ

青ドレス

今回は、“Yoshiko Kitano”のKitanoさんにブランドを始めたきっかけ活動内容今後挑戦したいことなどをお話いただきました。

オーダーメイドで自分だけの1点物を作ってもらいたい方や着物カジュアルが気になったという方は、ぜひYoshiko KitanoのホームページやInstagramをチェックしてみてください。

ドレスのレンタルなどもおこなっているそうですよ。

特にInstagramでは最新情報を入手できるので要チェックです。

Yoshiko Kitano

ホームページ:Yoshiko Kitano

Instagram:@yoshikokitano.japan

京都二条と月1回東京にショールームあり(要予約)

写真の掲載にご協力いただいた方のInstagramのアカウント

model @mihotakahashi18  

photo @misatouehara_photography

hairmake @mitoharuna

model @_alix285_  

hair @kirara_kfj

make @___yf5___ @pure.salonwork.sk

photo @mitsuxx_kyoto

Kitanoさん、今回はインタビューをお受けいただきありがとうございました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして、和-Yamato-です。
私たちは近年の日本経済/着物業界の衰退に対し、
着物リメイクという切り口で新たな突破口となります。
私たちは着物のリメイクを”Kimono Casual”と呼び、
海外への普及を目標としています。

コメント

コメントする

目次