着物で日本と海外をつなげる【古田Marina】

Farutaサムネイル

interview

古田 Marina

海外に15年以上滞在する中で、日本の着物をはじめとした和の文化の魅力を実感。現在は主にロンドンを拠点に世界に着物を広めるために活動

“FARUTA”で着物を世界に広めるべくロンドンを拠点に活動している古田さん。

インタビューを通して、長期間にわたって海外にいる古田さんにしかできない着物の発信の仕方や海外に行ったことで、認識できた日本の魅力があることがわかりました。

今回は、そんな古田さんに、ブランドを立ち上げたきっかけ活動内容着物に対する想いなどをうかがいました。

目次

“FARUTA”を立ち上げたきっかけ

——— “FARUTA”を立ち上げたきっかけを教えてください。

古田 Marinaさん(以下、古田):もともとデザイン会社やウェブサイト会社で働いていましたが、ずっと自分で何かをしたいなと考えていました。当時、私は15年ほどニューヨークに住んでいたのですが、現地の友人に日本の着物のことや着物をどこで買えるのかといったことを質問されることがありました。

最初は本当に欲しいのか、疑問に思っていたのですが、1人2人ではなく、色んなタイプのグループの人から何度も言われたので、これはひょっとすると市場があるのではないかと思って、そこから着物に興味を持つようになり、“FARUTA”の立ち上げに至りました。

——— 海外の方は日本の着物に対して興味を持っているのですね。

古田:そういう風に私は感じました。私自身日本で育っているときは、あまり興味がなく、どちらかというと海外の方に興味があったんですけど、実際に海外に行って、色んな国を見ていく中で、日本ってこんなに素晴らしい国なんだというのを実感できました。

あと、海外の人から見た日本の良さや魅力は、“”にあるんだなというのを感じました。そんなこともあって、海外に行ってより日本を好きになって、日本に興味を持つようになりました。

——— ブランド名である“FARUTA”は名字の古田からとっているのですか?

古田:FURUTAを使おうと思っていたんですけど、色々な場所で使われていたので、少し変形して“FARUTA”になりました。

あとロゴは漢字の「」を表しています。

私の先祖が飲料メーカーの会社をやっていて、当時のロゴが星が3つあったという話からインスピレーションを受けて、今のあの形になりました。

“FARUTA”としての活動内容

——— “FARUTA”はどのようなブランドですか?

古田:着物を海外の方を中心に世界に広める活動をしています。なぜ海外かっていうと、自分が英語を話せるということと、海外とのつながりが多いからです。

私がするのだったら、日本と海外をつなげるような役割をするのが一番合っているのかなと思いました。

その中で、海外の方にどういう形で販売したら1番興味を持ってもらえるか、気に入ってもらえるかと思った時に、今ある古典的な和装ではなく、洋服の上に着物を羽織るのが1番浸透しやすいのではないかと思いつきました。

あと、リミックスをして着物ドレスとか洋服とかにするのではなく、できるだけ着物らしさが残る感じで、なおかつ簡単に着れるようにしたいと思ったことも羽織にした理由です。

——— “FARUTA”は現在お1人でされているのですか?

古田:今のところ、すべて1人でやっています。もちろん、撮影などはプロの方に依頼していますが、立ち上げなどはすべて1人でおこないました。

着物には、もともと、デザインが好きだったこともあってかなりのめりこみました。もちろん、ほかの仕事もやっていますが、そのことばかりを考えている時期もあったくらい情熱をもってやっています。

着物に対する想い

——— 古田さんにとって着物はどのようなものですか?

古田:“FARUTA”というブランドや着物が私にとって、まるで自分の子どものような大切な存在になっています。

そのため、人の手にわたってほしいという想いが一番にはありますが、自分のなかで1点物のリメイクアイテムが、宝物になっていることから、売ってしまうと無くなってしまう寂しさもあります。

また、着物はアート作品のように壁に飾られることもあるので、着るもの以上の価値や想いが着物には宿れるのかなと感じています。

——— “FARUTA”や着物リメイクを通して、与えたい影響や実現したいことはありますか?

古田:着物や着物業界自体がかなり衰退してしまっていて、このままだと素晴らしいものが本当になくなってしまうかもしれません。

ただこんな素晴らしいものがなくなってしまうのはもったいないので、着物の継承はもちろん、広まって残ることに貢献できたらいいなと思っています。

今後の目標や計画

——— 今後やっていきたいことや目標・計画などはありますか?

古田:少し量産をするのは勇気がいるなと思っているんですけど(笑)、より多くの人に届けたいので、量産をしたいなと考えています。

あとは着物だけではなく、陶器など日本で使われている小物を中心とした和のアイテムを販売できたらいいなと思っています。

まとめ

今回は、“FARUTA”の古田 Mariaさんにブランド立ち上げのきっかけ活動内容着物に対する想いなどをお話いただきました。

“FARUTA”では、ドレスや洋服といった着物でよく見かけるリメイクアイテムとは、また異なる普段着用している洋服のうえに簡単に羽織るだけのアイテムを制作されています。

“FARUTA”のアイテムがどのようなものなのか、一度リメイクアイテムを見てみたい方や羽織が気になるという方はぜひInstagramや公式サイトをチェックしてみてください。

FARUTA

公式サイト:Faruta.com

Instagram:faruta.kimono

古田さん、今回はインタビューをお受けいただきありがとうございました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

はじめまして、和-Yamato-です。
私たちは近年の日本経済/着物業界の衰退に対し、
着物リメイクという切り口で新たな突破口となります。
私たちは着物のリメイクを”Kimono Casual”と呼び、
海外への普及を目標としています。

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