1点物作品で着物の良さを引き出す【藤本知津子】

藤本さんミシン犬

interview

藤本 知津子ふじもと ちづこ

minneでCHIFONDOUXというショップを展開し、ほかでは見られない斬新かつ個性的なデザインの着物カジュアルアイテムを多数販売。

CHIFONDOUXというショップを国内最大級のハンドメイド作品通販minneで運営する藤本 知津子さん。

着物の良いところを最大限形にしたい”何度も語られたこの言葉。

今回はそんな藤本さんに、これまでの活動や、着物をリメイクすることの難しさやこだわり今後の目標などを語っていただきました。

目次

CHIFONDOUXを始めたきっかけ

ブランドロゴ

——— 着物カジュアルをはじめたきっかけを教えてください。

藤本 知津子さん(以下、藤本):元々、自分の服を作り変えて、子供の服にしたり、ズボンを鞄などにリメイクしたりしていました。その中で、着物をたくさんいただいたことがあって、その着物を服にできないかということで着物リメイクを始めました。初めは、鞄など小物を作っていましたが、より着物の良いところを出したいという想いから、着物を服にリメイクするようになりました。

——— こうしたモノづくりはいつからされているのですか?

藤本:今26歳と34歳の子どもがいて、子供が小さい頃から作っていたので、だいたい30年前くらいからしています。

CHIFONDOUXではどんな商品をつくっている?

——— どのようなリメイク作品を普段出品されていますか?

藤本:鞄をはじめとした小物やワンピースやパンツ、スカートといった服を出品しています。

——— 生地を見てから何を作るかを決めるんですか?

藤本:着物の柄などをみて、いかにきれいに見せるかなど、どうしたらいいかなというのを頭の中でぐるぐる考えて、思いついた作品を作っています。

——— どれくらいの頻度でminneに出品されているんですか?

藤本:2週間に1個くらいです。作るってなったら2日で3,4着作っちゃうこともあります。

着物をリメイクすることの難しさとは?

鞄革

——— 普通の生地と着物の生地の違い、または作るときの違いなどはありますか?

藤本:普通の生地に比べて、縫うときに針が通らないんですよ。生地が重なっていると、何本も針が折れたりします。

だから、いかにずらしてうまく縫うかというのが難しいです。

あと、古い着物は結構匂いがするんですよ。古さや保管場所にもよると思うんですけど、それをどうするかも難しいですね。

匂いがしたり、洗っていないものは誰も欲しがらないと思うので。私は縮むのを防ぐために一度洗うのはもちろんのこと、結構天日干ししたりしています。

着物カジュアルへのこだわり

——— 今の活動に対するこだわりや大切にしていることはありますか?

藤本:私自身がまずは、楽しんで活動を続けられること、そして頼んでくださった方に喜んでもらうことですね。

気に入りました”などと言ってもらえると、励みになりますし何より嬉しいですね。

——— どのような作品作りを意識されていますか?

藤本:作るときは、特に柄や着物の質感をいかに綺麗に見せるかという、着物の持つ良さを引き出すことを意識しています。

あとは人がつくってないものこれ1個しかないなっていうものを作りたいなと思っています。

なので、ちょっと変わった作品が多いですね。

———作るときにこういう年齢層に着用してほしいといったことは考えて作っているのでしょうか?

藤本:みんなに見てほしいと思っているので、あまり考えてはいません。20代など若い方含め、幅広い年齢層の方に着用していただきたいと思っています。ただ、どんな体型の方でも着れるようにだけはしたいと考えています。きちんとサイズを合わせたい方には、個人それぞれの服のサイズに合わせたオーダーメイドもおこなっているので、おすすめです。

CHIFONDOUXとしての今後の目標

藤本さん犬

——— 今後していきたいことや目標などはありますか?

藤本:日本で売るのと比べると斬新なものが作れるので、海外でリメイク作品を売っていきたいなという風に思っています。

なかなかアプリの使い方含め、難しいところはあるんですけど、、、。

——— 海外に広めていくうえで、あるいはリメイク作品をつくっていくうえで、現在悩んでいることなどはありますか?

藤本:同じような着物ばかりで、なかなか理想の着物が集まらないことですね。基本的に譲ってもらった着物でリメイクしていますが、譲ってもらった着物って、黒とか同じような色が多いんです。

ただ着物のリサイクルを購入すると、どうしてもminneで販売する際に、値段が高くなってしまって誰も購入しなくなってしまいます。華やかな着物など、様々な色・柄の着物がよりたくさん集まれば、もっと色んなアイテムをつくれるので、そうした着物を集めることができると嬉しいですね。

まとめ

今回はCHIFONDOUXというショップをminneに出店し、鞄などの小物からワンピースやスカート、パンツといった服の着物カジュアルの作品を多数出品している藤本 知津子さんにお話しをうかがいました。

斬新で個性的な1点物を多数作られている藤本さんですが、今後は海外にむけての販売を試みるなど新たな挑戦も考えられているそうです。

minne(CHIFONDOUX’S GALLERY)やInstagram(chi_ko3Ryu)で、作品が紹介されているので、今回の記事を読んで気になった方はぜひチェックしてみてください。

もし、タンスに着物が残っているといった方がいれば、自分だけの1点物を作ってもらってはいかがでしょうか。

藤本さん、改めて今回はインタビューさせていただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

はじめまして、和-Yamato-です。
私たちは近年の日本経済/着物業界の衰退に対し、
着物リメイクという切り口で新たな突破口となります。
私たちは着物のリメイクを”Kimono Casual”と呼び、
海外への普及を目標としています。

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